不動産管理会社との間で起きがちなトラブルについて解説!
賃貸物件のオーナー様にとって、不動産管理会社の質はとりわけ大切です。にもかかわらず多数のトラブルが発生しているのは、賃貸物件の管理業界の歴史がまだ浅く、悪質な業者が淘汰され切っていないからでしょう。ここでは、実際に起きたというオーナー様と不動産管理会社とのトラブルの例をあげ、防止するための方法をお話しします。
不動産管理会社との間で起きがちなトラブル
入居者が希望と異なる、審査が甘い、家賃を下げられたなど、悪質な不動産管理会社はトラブルの宝庫です。オーナー様の大切な資産を預かるため、不動産管理会社には相応の覚悟が必要となりますが、中にはトラブルを頻発させる業者も少なからずあるのです。それでは、具体的に見ていきましょう。
■入居者の条件が希望と異なっていた
賃貸物件オーナー様の理想の入居者像とは、家賃の滞納がなくトラブルを起こさない人でしょう。そのために設けられているのが入居審査ですが、不動産管理会社によっては甘すぎるケースがあるのです。実際にあったのは、オーナー様が単身者への貸出を希望していたのに法人が契約しており、社員寮として使われていたというケース。しかも複数人が居住していたといいます。
■入居審査が甘すぎる
空室率を下げるために管理会社が入居審査を甘くしてしまうといえば、家賃保証会社への加入を条件としていたにもかかわらず、未加入のまま入居させていたというケースもあったようです。家賃保証料を一定期間オーナー様が負担することで入居者を募る、というのはよくありますが、あるケースでは約束の期間が過ぎても保証料を入居者に請求しなかったのです。
■勝手に家賃を下げられた
空室を気にしたオーナー様が不動産管理会社のサイトをチェックしたところ、希望した家賃よりも5,000円低い金額で掲載されていたようです。確かに入居者様との交渉材料として、5,000円までの値引きを許可していたようですが、最初から安い金額で募集されてしまっては入る予定だった家賃収入がムダにされているようで不快になりますよね。
■サブリース契約でありがちなトラブル
不動産管理会社が物件を一括で借り上げる、サブリース契約でのトラブルが頻発しています。ありがちなのが、保証されているはずの家賃が下げられたというもの。一般に契約期間の2年が過ぎれば家賃の見直しが行われますが、10年間同額での家賃保証をうたっておきながら、期間内に家賃の減額を求めたというケースがあります。
■物件の管理に関するトラブル
物件の管理についても、不動産管理会社とはトラブルが起きがちです。たとえば、雑草が生えており玄関の掃除が行き届いていないことを指摘したところ、強力な除草剤を使ったために、枯らしてはいけない植木まで枯らしてしまったという事例もあります。この件に関して、一切の謝罪もないといいます。
トラブルを防止するためには、管理会社のチェックが大事!
上記のトラブルはほんの一部、同様のものは枚挙にいとまがありません。これらに巻き込まれてしまうと、賃貸物件のオーナー様にとってストレスとなるばかりか、金銭的に大きな不利益となります。トラブルの防止には、まず管理会社のチェックが大切でしょう。
■管理会社の性質を見抜く
最もカンタンなチェック方法は、公的な資格である「宅建業免許」の資格を有しているかどうかです。また、「約束をきっちり守るか?」「社内で情報の共有化がなされているか?」といった、会社としての基本的な資質が備わっているかもチェックしておきましょう。
■入居者募集能力は優れているか?
賃貸物件のオーナー様にとって、最も気になる事項もチェックしましょう。それは入居者募集に用いる媒体を調べること。ここでご自身が重要と考える媒体名が上がらないようでは、入居者募集の能力に優れているとはいい難いでしょう。また、この点で佐世保市に密着しているかどうかも大切なこと。有力な媒体を知っている可能性が高いからです。
■リフォームなどの提案は適当か?
オーナー様の不動産をいかに運用するかが、管理会社に求められていることです。建物の資産価値を落とさない清掃やリフォームの能力だけでなく、税理士や会計士との連携も大切なポイントといえるでしょう。
管理会社の種類を知って、トラブル無しの不動産運用を!
不動産の管理会社は「不動産仲介業系」「メーカー系」「コンサルティング系」「ビルメンテナンス系」の4つに分かれており、得意とするジャンルが異なります。しかしすべてと契約を結ぶわけにはいかないため、ご自身がどの業務で助けを得たいかをはっきりさせることが必要です。
入居者募集なら不動産仲介系、資産運用ならコンサルティング系、建物の保守管理をメインにしたいならメーカー系やビルメンテナンス系といった具合に、ある程度の傾向はあるため、HPに掲載されている沿革などを参考に候補を選び、担当者との面談で詰めていくとよいでしょう。
まとめ
不動産管理会社とのトラブルに巻き込まれないためには、当然ですが会社選びが大切です。そのためには、会社自体の資質を見抜くことと何を得意にしているかをチェックすることが大切。ご自身が求めているものと、不動産管理会社が得意としているものが一致しなければなりません。HPで情報を集め、担当者と面談を行い、ピッタリの一社を選びましょう。