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不動産屋の繁忙期はいつ?繁忙期に部屋探しをする際の注意点など

公開日:2021/10/15  

実は不動産屋の物件情報というのは、時期によって物件数や家賃、初期費用まで大きな違いがあります。その違いが「繁忙期」と「閑散期」です。この2つの時期の違いを知れば、今後の部屋探しにおいて大いに役立つかもしれません。そこで今回は、不動産屋の繁忙期と、繁忙期に部屋探しをする際の注意点などをご紹介します。

不動産屋の繁忙期

不動産屋の繁忙期は「13月」「910月」の年2回あります。ここではそれぞれの繁忙期の特徴について紹介していきます。

物件数が最も多くなる期間「1月~3月」

1月~3月は物件数が最も多くなる期間だといわれています。なぜ物件数が最も多くなるかといえば、進学や就職といった新生活を始めるために1人暮らしを始める人が増えるためです。

新築マンションやアパートを建てる大家もそれを見越して、建物を3月に完成させるようにしています。さらに大家と連携している不動産屋も建物の完成の数か月前から物件情報を公開するようにしているので、物件情報が豊富になっていくわけです。

他にもこの時期は引っ越しに伴い空き部屋も多くなるので、物件の更新頻度も頻繁になります。こうした要因が絡み合うことで、この時期は物件数が最も多くなるのです。

カップルやファミリー向けの物件が多くなる期間「9月~10月」

9月~10月はカップルやファミリー向けの物件が多く出てきます。その理由は9月~10月は各企業の人事異動が多くなる期間であり、それに合わせて転勤する人が増えてくるためです。さらに転勤には家族連れで引っ越しするため、物件も広い間取りのある物件が増えていきます。

また10月~11月の間は過ごしやすいため、この時期に結婚式を挙げて新生活を始めるカップルも多くいます。不動産屋もそれに合わせてカップルや、ファミリー向けの物件を多く掲載するようにしているのです。

余談ですが5月~6月に結婚式を挙げるカップルも多くいるため、この時期もカップル、ファミリー向けの新築情報が供給されやすくなります。

繁忙期と閑散期の違い

繁忙期の特徴は「物件数は多いが、コストがかかる」時期であり、閑散期の特徴は「物件数は少ないが、コストがかからない」時期となります。どちらも一長一短ありますので、お部屋探しの1つの判断基準としてご活用ください。

まず繁忙期は引っ越しする人が多いため、空き部屋も必然的に多くなります。そのため物件情報の更新も多くなるので、さまざまな物件を比較できるといったメリットがあります。ただし需要増加に伴い家賃が高くなるのがデメリットです。

一方で閑散期は繁忙期に埋まらなかった空き部屋がそのまま物件情報として載っている可能性が高いです。不動産屋や大家から見れば空き部屋があると収入が入ってこないので、少しでも空き部屋を埋めるために家賃を低く設定する傾向があります。

また物件によっては礼金のない物件が出ることもあります。因みに閑散期は「6月~8月」で、この時期は夏の暑さやお盆といった理由で移動する人が少なくなるので利用客も少なくなります

最後に閑散期に部屋探しすると入居後家賃が無料になる「フリーレント」付きの物件が増えるほか、引っ越し業者の料金も安くなるメリットもあります。閑散期の特徴をまとめると「とことん費用を抑えたい方に向いている」期間だといえます。

繁忙期にお部屋を探すときの注意点

繁忙期にお部屋を探すときには、「入居者は早い者順に決まる」ことと、「長時間待たされやすい」こと2点に注意しましょう。不動産業界では物件の仮押さえが基本的にできません。つまり、入居者の決定は申し込みの早い順番で決まるのです。

また繁忙期の空き室が埋まるスピードはとても早く、じっくりと考えている間に他の人に申し込みをされてしまうリスクがあります。そのため、申し込みはできるだけ早めに行った方が得策です。

さらにこの時期は賃貸物件の需要もピークに達するので、不動産屋が大変混雑します。予約をしていても10分は待たされる可能性があるので、お部屋を探すには少なくとも半日から1日は予定を開けておきましょう。

最後に不動産屋はより多くの人を呼び込もうと「おとり物件」と呼ばれる架空の物件を載せる場合があります。インターネットで気になった物件があったのにいざ来店すると「申し訳ございませんが申し込みが入ってしまいまして・・・」といわれるケースには、おとり物件である可能性があるのです。こうした物件を見分けるには、店に来店するのではなく現地集合での内見に予約しておくとよいです。

閑散期にお部屋を探すときの注意点

閑散期にお部屋を探すときには、「希望に見合った物件が見つかりづらい」点に注意しましょう。閑散期の物件数は繁忙期の半分程度しかないうえ、その多くは繁忙期に売れ残った物件です。さらに売れ残った物件は築年数が長かったり、駅から遠かったりといった立地、環境がよくない可能性があります。

また不動産の需要が落ち込む夏は引っ越しには向かない点にも注意が必要です。なぜかといえば夏は気温が高く、普段よりも体力を多く奪われるからです。それに熱中症や日射病のリスクもあります。

ただし、閑散期は来店する人は少なくなるため、スタッフの対応も丁寧になり、家賃の値下げ交渉にも応じやすくなります。引っ越し作業も適度に休息を挟み、水分補給しておけば対策することは可能です。

 

不動産屋は1月~3月、9月~10月が繁忙期です。繁忙期には家賃が高くなりますが物件数は増えるので、こだわりのお部屋を探すのに向いています。一方6月~8月は閑散期で物件数が減る分家賃が安くなるので、費用を抑えたい方に向いています。

どちらにこだわるかは人によってわかれるところですが、不動産屋は仮押さえができませんので、申し込みはできるだけ早めに行っておきましょう

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