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もし賃貸物件にカビが生えてしまったら?誰が責任を取るの?

公開日:2023/03/15  


賃貸物件にカビが生えてしまった場合の対処要領について知りたい人に、今回の記事はおすすめです。入居者の生活スタイルが問題でカビが発生する場合も考えられますが、オーナーは慌てずに、まずは状況を確認するようにしましょう。次にカビを除去するようにします。1つずつ対処していきましょう。

入居者からカビに関するクレームが!すぐにとるべき対応とは

まずは状況の確認とカビの除去に取りかかりましょう。

まずは状況を丁寧にヒアリングする

安易に原因を決めつけるのは避けましょう。入居者の生活スタイルが原因でカビが発生していることも考えられるからです。

中性洗剤でカビと周辺を拭き取る

カビの汚れを拭き取ります。

酸素系漂白剤を付着する

カビが生えていた部分に酸素系漂白剤を付着させます。これによりカビを死滅させます。

十分乾燥させる

酸素系漂白剤を付着させた後は拭き取ります。十分に乾燥させるようにします。

消毒用エタノールを塗布する

業者に依頼する方法もあります。1㎡あたり1,000~5,000円が相場です。

カビの除去にかかる費用は誰が負担するのか

2つのパターンがあります。原因がはっきり分からないケースがほとんどです。

入居者が負担するケース

掃除をほとんどしないことにより室内に埃や髪の毛などが散乱している、浴室、キッチン、トイレの換気をほとんど行っていないことにより異常に湿度が高いなどの理由では、入居者が負担するようになります。

オーナーが負担するケース

換気性能や断熱性能が悪い、窓ガラスから結露水が流れているなどの理由では、オーナーが負担するようになります。

カビが生えやすい場所と対策を知っておこう!

湿度が異常に高い環境にならないように注意しましょう。入居者にはこまめな清掃と換気を促しましょう。

水回り設備

常に水蒸気が発生している浴室、水が飛び散るキッチン、空間が狭いトイレは、カビが発生しやすくなります。特に古い物件で換気扇が備え付けられていないときは、こまめに換気しましょう。

押し入れやクローゼット

断熱性能に優れていない物件では、カビの繁殖が止められないといわれています。

フローリングや畳

カーペットを敷いたときにカビが発生しやすくなります。そのままの状態で過ごしていると危険です。カーペットに染み込んだ水分や皮脂を栄養にしてカビは繁殖します。

シューズボックス

使用しないときは引き戸を閉めるので、空気が充満しやすい場所です。そのため、カビにとって繁殖しやすい環境といえます。靴のなかの汗や皮脂をカビは好みます。こまめに靴を洗いましょう。

窓枠

日当たりが良くてもカビが発生しやすい場所です。こまめに換気してゴムパッキンなどを雑巾で拭くようにしましょう。

エアコン

エアコンの吹き出し口にカビを発見した場合、エアコンの内部にカビが繁殖している可能性が高くなります。自分でも取り除けますが、気管支が弱い人は無理しないようにしましょう。

すぐに換気する

室内で発生している水蒸気を屋外に排出するために換気します。換気扇が備え付けられている場合はスイッチを入れましょう。換気扇が備え付けられていない古い物件は、特に注意が必要です。

入居者に周知する

1つの部屋でカビの発生が確認されると、ほかの部屋でもカビが発生してしまう可能性があります。入居者の生活環境が原因である場合も考えられるので、回覧板やチラシなどで入居者に周知しましょう。この際、カビの発生を防ぐ方法を紹介すると入居者も対策を講じられるので有効でしょう。単なる注意喚起で終わってしまうと、無頓着な入居者は気にしないからです。

防カビ機能の床材を使用する

カビの発生を防止できる床材にリフォームすることで、簡易的なメンテナンスだけでカビの発生を抑えられます。空室期間にリフォームしておきましょう。

結露防止機能の窓ガラスを使用する

断熱性の高い複層ガラスや二重窓などを取り付けるようにしましょう。リフォーム費用は窓の数と種類により異なりますが、室内と室外の温度差を少なくするためにも取り入れたいものです。

24時間換気システムを取り付ける

屋外の新鮮な空気を室内に取り入れて、室内の湿気を含んだ空気を屋外に排出するシステムです。これにより適度に湿気を含んだ空気が室内を循環しているため、快適な空間で過ごせるようになります。こちらはリフォームすることで実現可能になります。

空室時も油断禁物!カビには要注意!

空室期間が長い部屋は、定期的に室内の様子を見に行きましょう。

換気や除湿は継続して行う

入居希望者の内見に対応したときに、カビの臭いがしていると良い印象を与えられません。換気や除湿は継続して行いましょう。

まとめ

物件の築年数が長くて、断熱性能や換気性能に不安がある場合は、空室期間を活用してリフォームすることも検討しましょう。換気扇が備え付けられていない物件であれば、換気扇を用意しましょう。また、1階にトイレや浴室がある物件では、気軽に窓を開けられないなどの理由があるかもしれません。入居者の意見に耳を傾けても良いでしょう。いずれにしても、入居者の満足度が低下すると早期に退居してしまうことも考えられます。十分に気を付けましょう。

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